戻る
ｅｘ）森川さん萌えＳＳ（ぇー）。強引極まる展開は仕様で（ry）。
作者脳内では、彼女はひたすらに強い人のつもりです。妖怪の影に怯えるのではなく、果敢に立ち向かっていけるような。
誰かの幸せの為に自身を痛めつけられる人って、格好良いですよね？
当初の予定では、はこべと吉井さんとでデートイベントでも……みたいな事も考えてましたが某氏の意向も汲んでこんな形に。
……なんか自分で書いてて今後が不安なんですがー ＼（´ヮ｀；）
何はともあれ、由香利嬢には幸せになってもらいたいのです。
さて次はー、気が向いたら遥香のＳＳ？ どうしよう（死）。
ｉｎｔｅｒｌｕｄｅ−１）
うちに帰ってから、おねえちゃんにいった。
「昨日の質問のこたえ、だけど」
「……ああ、アレね。決心、ついたんだ」
「うん。……由香利さん。ぼくは由香利さんを選ぶ。何度やりなおしても、その全部で」
ぼくのこたえを聞くと、おねえちゃんはためいきをついて、
「そっか。……怒んないよ。どうせそうだろうって思ってたし。良く、決断したわね」
そういって、おねえちゃんがぼくの頭をなでた。そのまま抱きしめられる。
「言ったからには、成し遂げなさいよ。自分を違えちゃ駄目よ。……かあさんはわたしに任せときなさい」
うん、って、おねえちゃんの腕のなかでうなずいた。
「……おかあさんに、あやまらないと駄目かな。ぼく……」
「大丈夫よ、解ってくれる。祭利は、そういう人。……これから先も、あんたが由香利を愛し続ける限りずっとそんな選択に迫られる時が来るわ。
あんたはもう心に決めているでしょうけど、即断しちゃ駄目。迷って迷って、第三の、両方助けられる選択を探し続けて、それから決めて頂戴。
そうでなきゃ、はこべははこべで無くなってしまうから」
「……わかった。ぼくも、おかあさん助けたいよ。ともだちも、みんなみんな助けたいよ……」
「……うん。お姉ちゃん、あんたが弟で良かった」
そういって、おねえちゃんはぼくをさらに強く抱きしめてくれた。
ｉｎｔｅｒｌｕｄｅ−２）
休みの日に、森川さんが私の家を訪ねてきて、なし崩し的に遊びに行く事になった。
ゲームセンターやブティック、ＣＤショップ。何処も行った事の無い場所ばかり。
それでも、――それでも、誰かと一緒に見て回るのは、楽しかった。
「ゆかりちゃん、今日楽しかった？」
別れ際、そんな事を聞かれた。
「……ええ。今日はありがとう、森川さん」
「ん。……あー、言おう言おうって思ってたんだけどね」
「……なに？」
そう問うと、森川さんはにっこりと笑って、
「みなみでいいよっ。わたしだって、ゆかりちゃんって呼んでるし。だから、お気軽にみなみって呼んで！」
「――――うん。わかった。またね、美波」 （終）
戻る